ぽっこりお腹の原因は姿勢にあるかも?

「お腹がぽっこり出て見える…」「ダイエットしても効果がでない」「立ったまま下を向くと足の指がみえない」なんて事ありませんか?

もしかすると、その背景には姿勢の崩れ、特に「スウェイバック姿勢」が関係している場合があります。スウェイバック姿勢を改善することで、お腹周りが引き締まり、姿勢全体が美しくなることが期待できます。

スウェイバック姿勢とは? 

スウェイバック姿勢とは、骨盤が前方にスライドしお腹が前にでている上半身が後ろに傾いた状態を指します。一見ラクに立っているように見えますが、この姿勢が続くことで以下のような問題が生じることがあります。

• 腹筋が伸びて弱くなる:腹筋の力が低下し、お腹周りがたるみやすくなります。

• 骨盤が前傾・後傾しやすい:骨盤が不安定になることで、内臓が下に押し出され、ぽっこりお腹や内臓下垂につながります

• 体全体のバランスが崩れる:筋肉がアンバランスに使われ、腰痛や肩こりの原因になることも。

内臓下垂が引き起こす症状

スウェイバック姿勢による骨盤の前方移動は、内臓を下方向に押し出し、内臓下垂を引き起こす原因となります。内臓下垂になると以下のような症状が現れることがあります:

• ぽっこりお腹が改善しにくい

• 便秘や消化不良

• 腰痛や背中の張り

• 代謝の低下や冷え性

内臓の位置が変わることで体の機能全体に影響を与えるため、早めのケアが重要です。

スウェイバック姿勢を改善するエクササイズ

スウェイバック姿勢が原因のぽっこりお腹や内臓下垂は、正しい姿勢とエクササイズで改善することが可能です。以下のエクササイズを取り入れてみましょう。

1. ドローイン(腹横筋を活性化)

目的:下腹部の引き締めと内臓を支える筋肉の強化

1. 仰向けで膝を立てる。

2. ゆっくり息を吐きながら、お腹を引き込むように力を入れる。

3. そのまま5秒キープし、リラックス。これを10回繰り返す。

2. ヒップアップ

目的:お尻の筋肉(大殿筋)を鍛え、骨盤の安定性を向上

やり方

1. 仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げる。

2. 肩から膝までが一直線になる位置で5秒間キープ。

3. ゆっくり下ろす。これを10回繰り返す。

3.背骨の柔軟性改善

目的:背筋(僧帽筋、脊柱起立筋)を鍛え、上半身を支える筋力強化

やり方

1. 四つ這いで両手を頭より少し前にだす

2. みぞおちを床に近づけながらお尻を真後ろに引きます

3. 左右の肩甲骨を背骨に近づいていることを感じながら3秒キープ。

4. 元の四つ這いの態勢にゆっくり戻る。これを10回繰り返す

日常生活で気をつけるポイント

スウェイバック姿勢の改善には、日常生活での意識も大切です。

• 立ち姿勢をチェックする:壁に背中をつけて立ち、腰の隙間が手のひら1枚分程度になるよう意識する。

• 座り姿勢を見直す:骨盤を立て、背筋を伸ばして座る。腰や背中が丸まらないように注意する。

• こまめに体を動かす:デスクワーク中は1時間ごとに立ち上がり、軽いストレッチを行う。

理学療法士からのアドバイス

ぽっこりお腹や内臓下垂を改善するには、体の外側だけでなく内側からのアプローチも重要です。スウェイバック姿勢を整え、筋肉や骨盤のバランスを取り戻すことで、健康的な体型と快適な生活を手に入れましょう。

ご自身の姿勢やエクササイズ方法について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください!

コンディショニング&ピラティススタジオAlter

平井青

投稿者プロフィール

井ノ元 宏希
しなやかで軽い体を作る専門店コンディショニング&フィットネススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。知っていることで悩みが解決することもあります。このブログで少しでもお力になれたらと思っています。