肩こりって?

こんにちは!姫路市飾磨区にあるコンディショニング&フィットネススタジオAlterのHirokiです。

本日はそもそもの肩こりについてまとめていきたいと思います。

肩こりって身近なものですよね。いろいろなところで聞きますが、どういったことが原因で起きるのでしょうか?

まずは肩こりで悩んでいる方がどの程度いるのかです。

肩こりの頻度

2021年に一般社団法人日本リカバリー協会が実施した全国10万人(男女各5万人)を対象にした健康調査によると、首筋・肩こりを抱えている人の割合は72.5%に上ったとする報告があります。

この報告では、働き盛りの30~40代が最も多く首筋・肩こりを抱えており、その割合は75.3%とされています。次いで20代が73.5%、50代が73.3%、60代が65.9%となっており、全世代で悩んでいる方が多い症状の一つになります。

よく、デスクワークの方に肩こりが多いと言われていますが、座位時間が長い人、特に「7時間以上9時間未満」座っている人では、首筋・肩こりを感じる割合が1.33倍になり、「9時間以上」では1.54倍になるとしています。

肩こりの原因として以下のものが挙げられますが、やはりデスクワークなどの姿勢からくるものは多そうです。

肩こりを放っておくとどうなるの?

肩こりが放置された場合、慢性的な痛みや不快感、日常生活の制限が発生する可能性があります。以下に、肩こりが放置された場合のいくつかの潜在的な影響を挙げてみます。

  1. 慢性的な痛みと不快感: 肩こりが放置されると、痛みや不快感が慢性的になり、日常生活における不便や苦痛が増すことがあります。日常生活を送る中で頭の中に常に存在しているといった方もたくさんいます。
  2. 運動制限: 肩こりが続くと、肩や首の可動域が制限され、運動や日常的な活動が制約される可能性があります。これにより、生活の質が低下することがありますし、スムーズに肩が動かない分、五十肩を発症してしまう方もおられます。
  3. ストレスや精神的健康への影響: 持続的な肩こりはストレスを増大させ、心身のバランスを崩す原因となることがあります。それにより、精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性がありますし、抑うつ傾向になっていく可能性もあります。
  4. 姿勢の悪化: 肩こりが長期間続くと、悪化した姿勢が定着しやすくなり、更なる筋肉の不均衡や姿勢の悪化を引き起こす可能性があります。
  5. 合併症のリスク: 長期間の肩こりが持続すると、関連する筋肉や神経組織への負担が増え、合併症や他の身体的な問題(例えば、頭痛、頚部椎間板ヘルニア、頚部症候群など)のリスクが高まる可能性があります。

肩こりが長期間続く場合、健康上の問題や日常生活への影響が増大する可能性があるため、適切な対処や治療を行うことが重要です。その前に原因を細かく見ていきましょう。

肩こりの原因

肩こりの原因は複数あります。

  1. 姿勢の問題: 長時間同じ姿勢を続けたり、悪い姿勢を保ったりすることが肩こりの主な原因の一つです。特にデスクワークやパソコン、スマートフォンの使用による前かがみの姿勢が肩や首の筋肉に負担をかけます。
  2. 筋肉の緊張: ストレスや過度な身体的負荷により、肩や首の筋肉が緊張し、こりや痛みを引き起こすことがあります。
  3. 運動不足: 運動不足は筋肉の血行を悪化させ、肩や首の筋肉の緊張やこりを引き起こす可能性があります。
  4. ストレスや精神的な要因: ストレスや不安などの精神的な要因も肩こりの原因となります。ストレスが蓄積すると、筋肉が緊張しやすくなります。2番と同じような意味合いになりますが、ストレスは適度なものはいいとされていますが、大きくなると体の負担となります。
  5. 姿勢の変化: 妊娠、体重の急激な増減、けがなどによって姿勢が変化することで、肩こりが引き起こされることがあります。一部報告では50歳代からこの変化が強くなるため50歳代で肩こりに悩む方は多いとされています。
  6. 関節や神経の障害: 時折、特定の関節の問題や神経の障害が肩こりを引き起こすことがありますが、これは一般的ではありません。

これらは一般的な肩こりの原因の一部ですが、個々の状況や症状によって異なる可能性があります。

では、これらの症状が出た際に、どのような治療があるのか?

肩こりの治療方法

肩こりの治療法は、症状の原因や程度に応じて異なりますが、以下に一般的な治療法をいくつか挙げます。

  1. ストレッチやエクササイズ: 肩こりの緩和には、肩や首の筋肉を緩めるストレッチやエクササイズが効果的です。肩甲骨周りや首の筋肉を伸ばすストレッチや、肩回りの筋力を強化するエクササイズを行います。
  2. 姿勢の改善: 正しい姿勢を保つことが重要です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用時には、姿勢を意識して適切な位置に身体を保つようにしましょう。特に顎が出るような姿勢は首や肩に負担が強くなります。鏡を見た際に、肩の位置と耳の位置が一直線に来るような姿勢を心がけましょう。
  3. ストレス管理: ストレスが肩こりを引き起こす場合、ストレスマネジメントやリラクゼーション法(瞑想、深呼吸、ヨガなど)が役立ちます。
  4. 温熱療法: 温熱パッドや温かいシャワー、温泉などで血流を増やすことで筋肉の緊張を和らげることができます。そうすると発痛物質も分散するので痛みの軽減に繋がります。
  5. 筋膜リリースや関節ファシリテーション: 肩こりの原因の一部には神経や血管周囲、筋肉の間にある組織が硬くなることで制限や肩こりに繋がっていることもあり、動きを出してあげることで症状軽減することもあります。
  6. 医療的介入: 重度の肩こりや慢性的な症状の場合、医師から処方される痛み止めや抗炎症薬、または理学療法などの医療的介入が必要な場合があります。

これらの治療方法がありますが、Alterでは①、②、⑤を重点的に力を入れています。ストレッチやエクササイズで血行の改善が期待できるので①、⑤で症状を軽減した後に②の根本改善に向けた運動に切り替えていきます。

歯医者さんの定期検診のように早期からケアをすることで少ない労力で健康を手に入れましょう。

投稿者プロフィール

井ノ元 宏希
しなやかで軽い体を作る専門店コンディショニング&フィットネススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。知っていることで悩みが解決することもあります。このブログで少しでもお力になれたらと思っています。