「四十肩・五十肩は“最初が肝心”!回復を左右する3つの大切なポイント」
〜整体 × ピラティスの視点で見直す身体の整え方〜

「肩が痛くて腕が上がらない」「夜、ズキズキ痛んで眠れない」…
そんな症状に悩んでいませんか?
いわゆる「四十肩」「五十肩」と呼ばれるこの症状は、医学的には「凍結肩」や「肩関節周囲炎」と呼ばれ、長引く痛みと動きの制限によって、日常生活に大きな支障をきたします。
しかし実は、この症状…
最初の対応次第で、回復のスピードや状態が大きく変わってくることをご存知でしょうか?
今回は、当スタジオで行っている整体とピラティスの視点を通して、回復のカギとなる「3つの大切なポイント」をご紹介します。
1|まずは「状態を見極める“評価”」が重要
「肩が痛い」といっても、その背景や原因は人によってさまざまです。
実は、「四十肩だと思っていたけど、実は腱板断裂だった」というケースも少なくありません。
また、「四十肩・五十肩」には主に以下の3つの病期があります:
• 炎症期(発症〜2〜9ヶ月):痛みが強く、徐々に動かしづらくなる
• 拘縮期(発症〜4〜12ヶ月):痛みは軽減するが、可動域が大きく制限される
• 回復期:動きが徐々に戻ってくる
整体では、このような病期に応じた身体評価を行い、
●どこに負担がかかっているか
●姿勢や筋肉バランスの偏りはないか
●関節可動域や皮膚温の左右差は?
などを細かくチェックします。
ピラティスでは、動きを通して身体の使い方やクセなどに気づき、再教育していくことが可能です。
まずは「いま身体がどんな状態にあるのか」をしっかり見極めること。これが回復への第一歩です。
2|痛みが強い時期は「無理に動かさず、適切に“安静”を」
四十肩・五十肩の初期(炎症期)は、肩の内部で炎症が起こっている状態です。
この時期に「動かさなきゃ」と無理をすると、炎症が悪化し、回復が遅れる原因に…。

整体では、痛みが生じるような動かし方はせずに肩以外の緊張やコリに対して柔軟性を改善させます。
また、ピラティスでは、肩に負担をかけない範囲で、体幹や下半身の軽い動きからアプローチすることができます。
重要なのは「痛みのない範囲で身体を保ち、必要以上に刺激しない」こと。
そのためには、状態に応じた“引き算のアプローチ”がとても大切になります。
3|回復のカギは「肩だけでなく、全身を整えること」
肩が痛むと、どうしても「肩だけが悪い」と思いがちですが、実際は身体全体の使い方や姿勢が深く関係しています。
たとえば、猫背や反り腰、股関節の硬さ、体幹の弱さなど、
肩以外の部位が原因となって動きが崩れ、肩にストレスが集中してしまうケースも多いです。
整体では、こうした全身の歪みや筋肉のアンバランスを整えることで、肩への負担を軽減していきます。
ピラティスでは、正しい姿勢と呼吸を軸にしながら、再びスムーズに肩を動かせるよう身体を作り直していくことが可能です。
「肩のストレッチやトレーニングだけでは改善しない」場合、根本的な動作の再教育や姿勢改善こそが鍵になります。

まとめ
四十肩・五十肩のケアは、実は“最初の対応”がとても大切。
自己判断で放置したり、がんばって動かしすぎたりすることで、回復が長引いてしまう方も少なくありません。
整体とピラティスの視点から大切にしているのは、この3つ
1 今の状態をしっかり“評価”すること
2 痛みが強い時期には“無理をせず安静”に保つこと
3 “肩だけにとらわれず”全身を整えること
「最近、肩が痛いかも…」と感じたら、できるだけ早めにご相談ください。
あなたの身体に合わせた、的確なサポートをご提案します。
コンディショニング&ピラティススタジオ Alter
平井 青

コンディショニング&ピラティススタジオAlter代表。理学療法士歴16年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、PHIピラティスコンプリヘンシブインストラクター、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。