ストレッチと障害予防について

身体の仕組み

こんにちは。

姫路市飾磨区でコンディショニング&フィットネススタジオを開業している(現在はプレオープン期間)AlterのHirokiです。

今回はストレッチが障害予防に貢献するのかということについてお話したいと思います。

僕自身、昔はサッカーをしていましたが、練習前や試合前は怪我をしないように入念にストレッチを行っていました。

けど、最近はストレッチが、本当に効果があるの?動的ストレッチの方が良いのでは?といった話を耳にします。

今回は、そのストレッチが本当に効果あるものなのかについての論文を紹介したいと思います。

まず500名程度の兵隊さんが対象となっている大きな研究の報告になります。

論文ではトレーニングの際に、足首のストレッチを行った群と行っていない群では、怪我の発生率が変わるのかといった研究となっていました。

しかし、どちらも足首周辺の怪我発生率は違いがなかったとする報告となっていました。

同様に2000年に研究された報告でも怪我の予防には効果がなかったとする報告となっており、近年では否定的な報告が目立っています。

ストレッチの効果についてのレビューでも否定的なものが目立っているのが現状です。

Thacker SB. Medicine &Science in Sports & Exercise. 2004

Herbert RD. Bmj. 2002

じゃあ、ストレッチをしても意味がないのかな?ってなると思いますが、実際は足首が硬い人ほど怪我が多いとする報告は多数出ています。

ストレッチは効果がないけど、体が硬いと怪我をしやすいということになります。

そのため、ストレッチによる予防効果は少ないかもしれないけど、有効かもしれない。ぐらいの位置付けになっています。

ここからは僕自身の考え方になります。

僕自身の考えでは、足首が硬いことで怪我に繋がることは同意ですが、その可動域の改善を行うのにストレッチを用いるのが少し違うのかなと思っています。

足首が硬いといっても、関節の膜や筋膜、関節や筋肉周囲の結合組織と呼ばれる柔らかい脂肪組織が硬くなることで足首の動きが悪くなることもありますし、周辺の神経滑走が悪くても筋スパズムの原因にもなり得ます。

ストレッチで対応できるような筋肉自体の硬さではなくて、むしろ関節周囲の脂肪組織や神経組織などの結合組織の問題の方が筋肉自体が硬くなるよりは多いと感じています。

では予防はどうするのか?

なんとなく怪我の予防にストレッチではなくて、動きやすい体を作るには関節周囲のリリース(組織間で硬くなっている部分の柔軟性向上)や適切な運動が必要になってくると思っています。

Alterでは筋間のリリース操作や運動などをたくさん行っているため、気になる方はぜひご来店ください。

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