関節が腫れると力が出ない
こんにちは!コンディショニング&フィットネススタジオAlterのHirokiです。
もうすぐオープンとなっているためバタバタしてきました。
本日は関節が腫れた時に運動をしても逆効果になりますっていうお話です。
なぜかというと、、
筋力がいくらあっても、関節が腫れることで50〜70%筋力が抑制されてしまうことがあります。
これを関節原性筋力低下といいます。
1980年台に報告があり、膝の手術後に痛みが減っても筋肉の活動が抑制されたとして、報告しています。(Stokes 1984)
この当時は色々な研究がされてきました。
この時にされた研究の中の一つに、関節の中に生理食塩水を注入して、どの程度筋力が低下したのか調べる論文が出ました。
その研究の中では
わずか20-30mlの生理食塩水で内側広筋(太ももの内側についている膝を伸ばす上でとても大事な筋肉)の筋抑制が最大になったと報告しています。(Spencer 1984)
同様に50-60mlの生理食塩水で大腿直筋、外側広筋に筋抑制が生じたとしています。
ここで考えられることは、明らかな腫れではなくて、わずかな腫れでも内側広筋という大事な筋肉は抑制されてしまいます。
わずかな腫れで筋肉にうまく力が入らないとしても、筋肉が細くなってきたと思って、筋力トレーニングを頑張ってしまう方も多く見ます。
この場合、筋力トレーニングをしても筋肉がうまく発揮できない。また、過剰な負荷がかかると余計に関節の腫れを助長してしまいます。
関節が腫れた時に大事なことは
関節の腫れた原因を明らかにすること
関節が腫れた原因を明らかにすることによって、その原因に対してアプローチすることができます。
筋力トレーニングやウォーキング、各エクササイズなどの努力を無駄にしないために、、
正しい努力ができるためには、整った関節である必要があります。
関節が腫れた時は無理をせず、病院で先生に診てもらうようにしましょう。
コンディショニング&フィットネススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。