理学療法士が関わるリハビリの考え方
こんにちは!姫路士飾磨区にあるコンディショニング&フィットネススタジオAlterのHirokiです。
本日はリハビリテーションってどんなことをするの?っていうお話をしたいと思います。
実は病院で働いている理学療法士の中でも「リハビリテーション」についてあまり知らない人もたくさんいます。
言葉の意味をしっかり知っておくことは考えがまとまっているということに繋がります。
適切な評価やアプローチに繋がります。
ではリハビリテーションってなんでしょうか?
リハビリテーションって病気や怪我で社会生活が一時的にできなくなった方が、社会復帰に向けて行う行動のことをいいます。ただ、ストレッチをして、筋トレをして、歩く練習をすることがリハビリテーションではありません。
社会復帰に繋がることはリハビリ室で行わないもの、理学療法士と一緒にしないことも全て「リハビリテーション」と言います。
では、理学療法士はどんな関わりをするのか?
まず、社会生活ができなくなった原因を分析します。
・仕事ができなくなった。・家での生活が難しくなった。・ボランティア活動に参加できなくなった。
このような原因に繋がる「動作」を抽出していきます。
・歩けないから?・階段を上がれないから?・立つことができないから?などです。
ここで精神的な理由や認知機能面での理由などあれば専門外となり、他職種(医師や看護師さん、ケアマネさん)と調整をしていきます。
動作の問題が出てくると、次は機能の問題を考えます。歩けない原因は何なのか?を考えていきます。
・筋力が弱っている。・感覚が鈍っている。・関節が硬い。・麻痺がある。
などです。
だんだん細かくなってきましたよね。
ここの分析ができると、最後に「どうして機能の問題が起きたのか?」を考えます。
・神経を痛めている。・寝たきりで筋力が落ちた。・脳梗塞による影響。など
です。ここまで考えると、筋力が落ちた原因が運動不足であれば「しっかり運動」します。
もし、筋力が落ちた原因が「治らないような麻痺」であれば、装具を使用したり、杖を使って歩行獲得を目指します。
この原因を特定しないと、筋力が上がらないのに筋トレをするなど「間違った努力」をしてしまいます。
この特定するのに医学的な知識や評価、分析が大切になります。
ただリハビリといっても、理学療法士は原因の原因の原因まで考えた上で、筋トレをするのか、ストレッチをするのか、装具を作るのかを決めていきます。
何事もそうですが、奥が深いですよね。
Alterでは医療分野で培った経験や知識をもとにしっかりと評価や分析を行い適切なアプローチをおこなっています。
今のリハビリに不満。リハビリが十分に受けられない。などお困りごとがございましたらご連絡ください。
コンディショニング&フィットネススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。