1日のベッド安静 VS 1年の加齢 

身体の仕組み

こんにちわ!姫路AlterのHirokiです。

風邪を引いた後、仕事始めに「体がしんどいなー。体力落ちたなー。」って思うことありませんか?

今日は「1日の安静」と「1年の加齢」ではどちらが体力低下が起きるかをお話したいと思います。

みなさんはどちらが体力低下起きると思いますか?

先に答えを言います。答えは「1日の安静」でした。

この研究は有名な研究であり、最初の研究からなんと30年後に同じヒトがもう一度実験に参加しています。

30年越しの研究というミラクルな研究となっています。

最初の研究」と「30年後の研究」です。⇦クリックすると論文に飛びます。(※最初の論文は見れません)

最初の論文

この最初の研究は1966年に行われており19-21歳の5名の男子大学生が対象となっています。

対象者は20日間、ベッドで寝たきり状態になり、体力がどの程度低下してしまうかを評価しています。

結果は、除脂肪体重(筋肉量)や血漿(循環量)は減少傾向を示しています。しかし、呼吸機能は減少していませんでした。

最大酸素摂取量という、いわゆる「体力」の指標がありますが、3.3l/minから2.43l/minと26.4%低下しています。

日にち換算すると1日1%の体力低下が起きていることがわかります。(※20日間、同程度の減少率とは限りません)

この研究は運動トレーニングもセットになっていますが、55日間のトレーニング後には、研究前の体力まで戻っていました。2.43l/mi⇨3.41l/min。

日数はかかりますが、トレーニングをすることで運動不足(寝たきり)の体力が上がることが分かりました。

30年後の論文

この研究は最初の研究に参加した5名の男子大学生が30年後に再び研究参加しています。

体重は平均で25%増えていましたが除脂肪体重(筋肉量)は変わりありませんでした。

体力の指標である最大酸素摂取量は2.90ml/minという結果で、30年前の3.3l/minよりも低下していることが分かりました。

この結果から分かることは、20日間の安静の方が30年間の加齢よりも体力低下があったということです。1日の安静の方が1年の加齢よりも体力低下が激しいことが分かります。

これにもトレーニングの研究がセットで行われました。

今回は6ヶ月のトレーニングを実施していますが、前回のトレーニングほどの体力までは戻りませんでしたが、20歳前後のトレーニングする前の体力までは戻すことが出来ました。2.9l/min⇨3.3l/min。

注意点としては5名の男性という少ない対象であったことだと思いますが、とても有名になった論文です。

ベッドでの寝たきりによる体力への影響の強さと、加齢による体力低下も絶対にありますが、トレーニングにより加齢による体力低下の防止ができるということです。

体力や身体機能は「お金」と違って目に見えるものではありませんが、満足いく人生を送るためには本当に大事な資産になります。

「老後2000万円問題」などありましたが、健康も積み上げていくものです。

最期には満足のいく人生を送るために少しずつ健康投資していきましょう。

Alterではコンディショニング(体の調整)とフィットネス(運動)によって健康寿命を延ばしていくことに特化してサービスを提供しています。

リハビリでは不十分だった。運動したいけどどんな運動をしたらいいか分からない。など運動に対する不安がある方はぜひ一緒に体づくりしていきましょう!!

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