四十肩?五十肩?

身体の仕組み

こんにちは!姫路でコンディショニング&フィットネスを提供しているHirokiです。

急な質問です。

四十肩、五十肩って聞いたことありますか?

別々の疾患だと思いますか?

実はどちらも同じ意味になります。

「肩関節周囲炎」とか「拘縮肩」も同じく似たような意味なんです。

いずれも肩関節のどこかに炎症が起きて痛みが出たり、筋肉、組織が硬くなってしまうことで肩関節が硬くなってしまうことを言います。

病名というよりは「肩が痛くなって動きにくくなっていますよ」っていう症状に対しての名前です。

五十肩は正式な名称ではなくて、俗称になります。「ぎっくり腰」や「肩こり」みたいな感じです。

この五十肩はちょっとややこしくて、痛みや動きにくさの原因になりうる組織がたくさんあります。

この図は肩の解剖になりますが、ここに映っている組織一つ一つに神経があるため痛みの原因になります。

組織によって、後に捻ったときに伸びるもの、横にあげた時に圧迫するものなど、それぞれ組織によって負担になる動きが変わるため、微妙にどの角度で痛いとか、この動きができないといった制限が違ってきます。

五十肩って言ってたけど、原因ってこんなにたくさんあるんだってなりましたよね。

僕も学生の頃に学校で習ってびっくりしたことを覚えています。

理学療法ではこれらの組織のうち、どこの組織が傷んでいるのかを評価することでアプローチが明確になっていきます。

評価がしっかりできたら、傷んでいる組織に負担をかけないように自然治癒を促していきます。

また、どうしてその組織が傷んでしまっていたのか。次に起きない再発予防策を考えていきます。

まとめると、、

①原因を考える

②原因となっている組織に負担をかけないようにする

③傷んでいた組織の原因に対して対処する

という流れになります。

これは肩に限った話ではなく、腰や肩こり、膝の痛みなど全身に共通しているものになります。

話は最初に戻りますが、五十肩や四十肩は「肩が痛くて動きにくい」ことに対する総称です。

傷めた年代が50代であれば五十肩、60代であれば六十肩となるだけです。

病名や総称って難しいですよね。

けど、病名や原因を特定できるからこそアプローチが明確になります。

例えば病院で「検査多いな。これ無駄じゃないかな」って思うこともあるかと思いますが、原因の特定をしている最中だと思って、検査をしっかり受けることが大事です。

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