痛みの原因は様々
こんにちは!コンディショニング&フィットネススタジオのHirokiです。
今回は「痛み」についてお話させて頂きます。
「痛み」がある状態だと、日常生活を送っていてもずっとそのことが頭から離れません。
実際、整形外科クリニックに来院される大半の方は「痛み」に困っている方です。
この「痛み」は困ることが多い分、広告などでよく使われてしまっています。
「この痛みが、、、ですぐに治ります」
「坐骨神経痛治します」
「五十肩の痛みおまかせ」
みたいな広告ってよく見かけませんか?
どうしても目を惹かせるための文言となっていて、過剰な表現となっていることもたくさんあります。
実際に「痛み」でも種類が多く、治るものもあれば治らないものもあります。
そんな「痛み」を解決するためには「評価・分析」がとても重要な項目となってきます。
この「痛み」についてまとめました。
痛みを感じるメカニズム
この図は痛みを感じる経路になります。簡単に説明します。
まず痛みの刺激は信号を受け取る「受容体」というものが反応し、その後は神経を通って脳に運ばれます。
この「受容体」はセンサーなので体のいたるところにあります。
皮膚のところだけのイメージがあるかもしれませんが、実際は皮膚以外にもたくさん受容体があります。
例えば、神経や骨、筋肉、関節を包んでいる「膜」、靭帯や血管、内臓などいろいろなところにセンサーはついています。
しかし、痛みはセンサーの刺激からだけではありません。痛みの経路で何らかの問題が起きても「痛み」として判断します。例えば脳の中の痛みを感じる部分が直接刺激を受けると、実際に受容体で痛みの信号を受け取っていなかったとしても受け取っているかのような「痛み」を感じます。
慢性痛といって、3ヶ月続く痛みを指しますが、この痛みは脳が勝手に反応している場合もあります。
足を切断した方が、術後に無いはずの足が痛いという「幻肢痛」もこのように痛みの経路で反応しているためとなります。
ちなみに、この慢性痛と脳の関係についてはここに詳しく書いています。
経路でいうと、最近は運動器の分野で話題になっている「神経」もあります。
例えば肩の外側が痛いとして、肩の外側を支配している神経が脇の所で筋肉によって挟まれることで、脇が痛いのではなく肩の外側が痛くなったりします。
先日、ある方に「肩甲骨の内側が2週間ほど痛いんです。」と相談されたことがありました。
肩甲骨の内側は「肩甲背神経」という神経が通っており、この神経は首から出てくるのですが、「中斜角筋」という首の筋肉を貫いて肩甲骨にたどり着きます。
首の筋肉が硬くなることで、離れている肩甲骨が痛くなることもあります。
その方は、首の軽いマッサージ(低周波)を行ったところ痛みが軽減したと仰っていました。
このように、「痛み」と言っても原因は様々です。
いつから痛いのか。どうした時に痛くなったのか。痛みの経過や、どうした時に痛みが強くなるのか。
こういったことを色々聞くことで、分析していきます。
Alter(アルター)では、理学療法士の免許を有するスタッフが、身体の分析を行い、適切な施術や運動を提供していきます。
小さな変化を作ることで、将来の大きな変化につなげていきます。
「今」の小さな変化を一緒に作っていきましょう!
コンディショニング&フィットネススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。