ピラティスはどうして体が柔らかくなるの?
ピラティスはなぜ柔軟性が向上するのか?理学療法士が科学的に解説
こんにちは!姫路でピラティススタジオをしているHirokiです。
今回はよく受ける質問「ピラティスはどうして体が柔らかくなるの?」について説明します。
「ピラティスを続けていたら、前屈がしやすくなった」「肩の動きが楽になった」──そんな声をよく聞きます。
しかし、なぜピラティスで柔軟性が上がるのかを、きちんと説明できる人は少ないかもしれません。
僕自身も、ピラティスを始めてから体の動きが大きく変わり、柔軟性も自然に向上しました。

結論から言えば、ピラティスは単なるストレッチではありません。
関節可動域を広げるだけでなく、神経と筋の協調性、姿勢改善、さらに「動きの質」まで改善する総合的なプログラムだからです。
この記事では、以下の4つの視点で詳しく解説します。
- 静的ストレッチと動的ストレッチの違い
- 神経生理学的メカニズム(相反神経支配など)
- 姿勢改善と柔軟性維持の関係
- Core dysfunctionによる柔軟性低下の背景
さらに、なぜピラティスが「持続的な柔軟性」を得やすいのかを科学的に解説します。
1. ストレッチの基本|静的 vs 動的の違い
柔軟性向上と聞くと、まず思い浮かぶのは静的ストレッチ(Static Stretch)です。これは筋肉を一定の長さで保持し、15〜60秒伸ばす方法で、筋の粘弾性を高めます。
静的ストレッチは有効ですが、以下のデメリットもあります。
- 即時的に筋力やパフォーマンスが低下する可能性
- 動きに直結しにくい
- 神経制御や筋力の改善はない
ピラティスは動的ストレッチ+筋コントロール
ピラティスは「動きの中で伸ばす」ことを特徴とします。例えばロールアップやスパインストレッチでは、背骨を一つずつ動かしながら屈曲し、脊柱起立筋やハムストリングスを伸ばします。この過程で得られる効果は以下の通りです。
- 血流促進による筋温上昇 → 柔軟性が高まりやすい
- 動作に即した柔軟性 → 実生活やスポーツに活用できる
- 筋コントロール向上 → 怪我予防につながる
おすすめエクササイズ:動的ストレッチを意識した動き
2. 柔軟性と神経|相反神経支配の仕組み
柔軟性を制限するのは筋肉の硬さだけではなく、神経系の制御も大きく関与します。
相反神経支配とは?
筋肉はペアで働きます。膝を伸ばす大腿四頭筋と曲げるハムストリングス。このとき、一方が収縮すると、もう一方は弛緩します。これが相反神経支配です。
ピラティスは拮抗筋を交互に使いながら動くため、この神経メカニズムを自然に活用できます。また、ゆっくりした動きと呼吸が筋紡錘の反射を抑制し、筋肉の緊張を和らげます。
おすすめエクササイズ:デスクワークの方に最適
3. 姿勢改善で「柔らかさが戻る」理由
「ストレッチしてもすぐ硬くなる」人は、姿勢の崩れが原因です。猫背や反り腰では、特定の筋肉が短縮し、反対側が過伸長になります。
- デスクワーク → 大胸筋短縮+広背筋過伸長
- 反り腰 → 腸腰筋短縮+腹筋群の機能低下
ピラティスは骨盤と脊柱のアライメントを整えるため、慢性的な負荷を解消し、柔軟性を維持しやすい状態を作ります。
4. Core dysfunctionが柔軟性を妨げる理由
柔軟性が戻らない大きな要因の一つがCore dysfunction(体幹機能不全)です。深層筋(腹横筋・骨盤底筋・多裂筋など)が働かないと、アウター筋(大腿四頭筋・大殿筋・脊柱起立筋)が代償し、常に緊張した状態になります。
この悪循環を断ち切るためには、呼吸と連動したコア活性が必須です。
おすすめエクササイズ:呼吸とコアを活性化する動き
5. ピラティスの科学的効果
- 8週間のピラティスでハムストリングスの柔軟性が有意に改善(Kloubec, 2010)
- 脊柱の可動性向上と腰痛軽減が確認(Cruz-Ferreira et al., 2011)
ストレッチ単独では得られない「柔軟性+安定性+機能改善」がピラティスの最大の魅力です。
まとめ|「動きやすい柔軟性」を得たいならピラティス
ピラティスで柔軟性が高まる理由は次の4つです。
- 動的ストレッチ+筋コントロールで機能的柔軟性を獲得
- 相反神経支配を活用し効率よく筋を緩める
- 姿勢改善で柔軟性を維持しやすくする
- Core dysfunctionを改善し、アウター筋の過緊張を防ぐ
「ただ柔らかい」だけでなく、「しなやかで動ける」体を作りたい方に、ピラティスは最適です。
当スタジオでは、初心者でも安心のマンツーマンピラティスを提供しています。
▶ 初回体験予約はこちら(オンラインで簡単予約)
公式ホームページ → https://hiroki-alter.site
姫路でピラティスを始めるなら、ぜひ当スタジオへ。

コンディショニング&ピラティススタジオAlter代表。理学療法士歴16年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、PHIピラティスコンプリヘンシブインストラクター、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。