ピラティスと根本改善の関係
ピラティスと身体の不調の根本改善
このブログでは、ピラティスが体の不調とどのように関係しているのか、根本改善とのつながりについて解説します。
そもそもピラティスとは?
ピラティスは、インナーマッスルと呼ばれる体の深部の筋肉を整え、正しい姿勢と自然な動きを取り戻すためのエクササイズです。
呼吸に合わせてゆっくりとした動きを行うことで、単に鍛えるのではなく「整える」ことに重点を置いています。
約100年前、リハビリ目的で考案されたこのメソッドは、運動が苦手な方や体に不調のある方にも無理なく取り組めるのが特徴です。
姿勢改善、腰痛・肩こり予防、疲れにくい体づくりなど、幅広い世代に支持されています。
不調の原因は体のバランスにあり
慢性的な肩こり、腰痛、膝の痛みなどは、ケガや先天的なものを除くと、体のバランスの崩れが主な原因です。

図の赤い部分は常に力が入り続けている筋肉、青い部分は弱くなって使われにくい筋肉です。
マッサージや整体で赤い部分をほぐしても、青い筋肉が弱いままだと、また負担が戻ってきます。
バランスの偏りはなぜ起こる?
この偏りは大人になって急にできたわけではなく、子どもの頃からの癖や生活習慣によって少しずつ生まれたものです。
日常生活やスポーツでは効率のよい筋肉(赤い部分)ばかり使われ、弱い筋肉(青い部分)は意識して鍛えなければ使われません。
そのため、ウォーキングやジョギングでは筋肉バランスの偏りは整いません。
例:膝が痛い人がウォーキングをすると、逆に痛みが増すこともあります。
ではどうすれば?
この筋肉のバランスを整えるのが、ピラティスの得意分野です。
ピラティスの多くのエクササイズは、硬くなった筋肉(赤)をゆるめながら、弱くなった筋肉(青)を強化していきます。
続けていくことで筋肉のバランスが整い、柔軟性や動きやすさが徐々に高まります。
ピラティスマシン&プロップス紹介
当スタジオで使用しているマシンや道具を目的に応じてご紹介します。
ピラティスなら何でもOK?
「ピラティスをやればOK」と思いがちですが、正確に体を見極める「分析力」が重要です。
ピラティスは民間資格なので、数時間のオンライン講座でも取得できることがあります。
正しい知識や分析がないまま型だけで指導されてしまうと、かえって体を痛めるリスクもあります。
スタジオ選びでは、いくつか体験して比較するのもおすすめです。
まとめ
ピラティスは、体のバランスを整えることで不調の根本改善につながる素晴らしいエクササイズです。
人生100年時代、健康は最も大切な資産。自分の体と向き合う時間を、ぜひ一緒に大切にしていきましょう。

コンディショニング&ピラティススタジオAlter代表。理学療法士歴15年。ICU〜在宅まで幅広く経験。認定理学療法士(運動器・呼吸器)、呼吸療法認定士、心リハ指導士。論文執筆経験あり。関節ファシリテーションや運動器エコー、ピラティスなどを学んでおり体について悩んでいる人を運動療法で救っていきたいと思っています。